コーヒー豆の保存|保存容器と期間は?

 

2023.8.4 2023.8.4

 
近頃はご自宅でコーヒーを淹れて楽しんでいるという方も多いのではないでしょうか?

お店でコーヒー豆を購入するときは、100gや200gなど、ある程度の量をまとめて買うことが一般的だと思います。

みなさんは、買ってきたコーヒー豆をどのように保存していますか?

開封して時間が経ったコーヒー豆は、気をつけて保存していないとだんだん酸っぱくなったりしてしまいますよね。

全て飲みきるまでコーヒー豆をおいしく保存することはなかなか難しいと感じていらっしゃる方も多いと思います。

今回はそのような方に向けて、コーヒー豆をおいしく保存するための方法やおいしく保存できる期間についてお伝えしたいと思います。

コーヒー豆を正しく保存して、お家でもっとコーヒーを楽しめるようになりましょう♪
 
 

コーヒー豆って劣化するの?

コーヒー豆のアップ
 
コーヒー豆はぱっと見た印象だとなんだか長持ちしそうに見えますよね。

でも実はとっても繊細なんです。

ドリップの仕方を勉強して美味しく淹れられるように頑張っているのに、なぜだかおいしく淹れられない…。

そんな方は知らない間にコーヒー豆を劣化させてしまっているのかもしれません!

どんなに上手に淹れても豆が持っている実力以上のおいしさを引き出すことはできません。

だから、おいしいコーヒーを淹れるにはまず、豆の鮮度を保ってあげることが大切なのです。
 
 

コーヒー豆の4つの敵

 
コーヒー豆が劣化する要因は、「空気(酸素)」「温度」「水分(湿度)」「光」だと言われています。

  1. まず、空気(酸素)にふれることで酸化がすすんでしまいます。
  2. 温度が高ければ酸化のスピードも早くなるため高温にも注意が必要です。
  3. そして焙煎した豆には無数の小さな穴があいており、湿気が多い場所ではこの穴が水分を吸着してしまいます。
  4. 加えて、日光や蛍光灯の強い光も豆を劣化させてしまいます。

こうして考えるとコーヒー豆がとても繊細なものだということがわかりますね。

劣化した豆は、嫌な酸味がでてきたり、豆本来の香りやフレーバーなどが損なわれてしまいます。

できる限り豆の劣化を防いでおいしいコーヒーを長く楽しみたいですね!
 
 

保存のポイントは3つ

さて、ではどのように保存すると豆の劣化を抑えられるのでしょうか?

ポイントは保存容器と保存場所、保存時の豆の状態です。
 
 

ポイント1:保存容器

 
保存容器を選ぶ際、必須の条件は密閉性があることです。

例えば以下のようなものをおすすめします。
 
 

コーヒーキャニスター

コーヒーキャニスター

コーヒー専用の保存缶(キャニスター)はいろいろな種類のものが売られていますのでデザインも選べておすすめです。

しかし、保存する豆の量に対して大きすぎるものを使ってしまうと、空いた部分に空気もたくさん入ってしまいます。

入った空気で酸化が進んでしまうといけないのでキャニスターの大きさには注意しましょう。

また、蓋にパッキンがついているものの方がより密閉性が高いのでおすすめです。

キャニスターの素材によっては光を通してしまうものがありますので、そういった素材のものを使う場合には光が当たらないところに保存する必要があります。
 
 

ジッパー付きポリ袋

ジッパー付きポリ袋

ジッパー付きのポリ袋も密閉できるためおすすめです。

しっかりと空気を抜いて保存することができるので酸化を防ぐことができます。

しかし、光を遮断することができませんので、こちらも保存場所に注意する必要があります。
 
 

ジッパー付きアルミ袋(一番おすすめ!)

コーヒー豆とアルミチャック袋

お店でコーヒー豆を購入するとジッパーのついたアルミ袋に入れてもらえることも多いと思います。

アルミ袋に入っていた場合は、そのまま入れ替えずに保存するのがおすすめです。

ジッパー付きなので密閉できる上、アルミ袋は光や湿気を通しにくく、香りも逃しにくいのでコーヒー豆の保存に適しています。

専用の袋も購入することができますので気になる方はぜひ探してみてください。
 
 

ポイント2:保存場所

 
保存容器を用意したら、次に気をつけたいのは保存場所です。

理想的な保存場所は、涼しくて暗く、湿度が高くないところです。

ご家庭であれば常温で問題ありません。

冷蔵庫や冷凍庫にいれてしまうと他の食材のにおいを吸着してしまいコーヒーの香りが楽しめなくなったり、温度差によって結露が発生してしまいますので、おすすめはできません。

しかし、長期保存をしたい場合には冷凍庫での保存も可能ですので後ほどお伝えしますね!
 
 

ポイント3:豆を挽くのは飲む直前

 
豆を挽いた状態で保存すると空気や光に触れる表面積が増えて劣化が早く進んでしまいます。

可能であれば挽く前の豆の状態で購入し、淹れる直前に家庭用のミルで挽くのがおすすめです。

家庭用のミルにも手動のもの、自動のものがあり、どちらもとても気軽に使うことができますよ!

やはり淹れる直前に挽いた方がコーヒーのおいしさを存分に楽しめますので、ミルが家にないという方もぜひ購入を検討してみてください!
 
 

長期間保存したい時は冷凍しよう

ご紹介した方法でコーヒー豆を保存した場合、2週間~1カ月はおいしさをキープすることができます。

もしも、2週間~1カ月で飲みきれない量の豆を保存したい場合には冷凍庫で保存することが可能です。
 
 

冷凍方法

 
先ほどお伝えした通り、冷凍庫は湿気が多く、他の食材のにおいもうつりやすいです。

また、冷凍庫から出し入れした際の温度差による結露でも豆の劣化が進んでしまいます。

そのため、冷凍庫で保存する際には、

  1. 密閉性の高い袋にいれること(ジッパー付きアルミ袋やジッパー付きポリ袋でOK)
  2. 小分けにして保存し常温に戻したものは再冷凍しないこと

の2点に気をつけてみてください。
 
 

解凍方法

 
冷凍した豆はそのままでも淹れられないことはないのですが、おいしく淹れるためには解凍することがおすすめです。

しかし、冷凍庫で保存していたコーヒー豆をいきなり常温に置くと、温度変化が大きいため豆にやさしくありません。

おすすめの方法としては、いきなり常温に置くのではなく、

冷凍庫→チルド→冷蔵庫→常温と少しずつ温度を上げながら常温に戻す方法です。

目安としてはそれぞれ30分〜1時間ほどで良いと思います。

面倒な場合は、チルドを省いて冷凍庫→冷蔵庫→常温でもOKです。

なお、冷凍保存は可能ではありますが、基本的には2週間ほどで飲みきれる量の豆を購入し、常温で保存することをおすすめします。

どうしても余ってしまう時のみ冷凍庫を活用してみてください。
 
 

最後に

コーヒーは保存の仕方に少し気をつけるだけで、長くおいしく楽しむことができます!

キャニスターやジッパー付き袋はいろいろなデザインのものが売られていますので、ぜひお気に入りの保存容器を見つけてコーヒータイムをより楽しいものにしてくださいね!